オスグッド・シュラッター病
- 膝のお皿の下がボコッと出て痛い
- 正座をすると骨が当たって痛い
- 自転車に乗ると痛い
- 長時間体育座りでいると痛い
- あぐらで座り続けると痛い
オスグッド病は10代前半のスポーツを盛んに行う子どもにみられる脛骨粗面部の疼痛疾患です。
発症には外的要因と内的要因があります。外的要因として、ジャンプやランニングなどのスポーツ動作で、大腿四頭筋の繰り返される収縮によって生じる膝伸展機構への伸張ストレスがあります。
内的要因として、大腿四頭筋やハムストリングスの短縮、足関節の背屈制限などがあります。
ジャンパー膝
ジャンパー膝は、ジャンプやランニングにより繰り返しのストレスが伸展機構に加わることで生じる膝蓋骨を中心とした疼痛性疾患です。
ジャンパー膝の発症部位は大腿四頭筋腱と膝蓋骨の境界、膝蓋骨と膝蓋腱の境界、脛骨粗面があります。
ジャンパー膝・オスグッド病の治療
炎症症状が強い時期にはアイシングを行い、強い疼痛が軽減すれば、大腿四頭筋やハムストリングスのストレッチを行います。
疼痛の強い時期の大腿四頭筋のストレッチは膝の深い屈曲は避けて、股関節の進展を強調する方法で行い、徐々に膝の屈曲を増していきます。
足関節の背屈が硬い場合はそこへのアプローチをします。
腸脛靭帯炎
腸脛靭帯炎の外的要因として、膝の屈伸を繰り返すスポーツで腸脛靭帯と大腿骨外側上顆との間の機械的刺激により腸脛靭帯炎が生じると考えられています。
自覚症状としては、ランニングによる膝外側の疼痛が特徴的です。走行開始時にはなく、距離の増加とともに疼痛が出現します。マラソンやランニングで長距離を走る方に発症しやすいです。
腸脛靭帯炎の内的要因として内反膝(O脚)や回内足があります。
疼痛が強い時期はアイシング、治まってきたらストレッチや骨盤矯正、O脚矯正などでのアプローチをしていきます。